令和2年度講師会分科会リモート発表会
2021年3月15日(月)、令和2年度講師会分科会リモート発表会を開催しました。
分科会発表会は、毎年設定される研究テーマを第1分科~第4分科の各分科がそれぞれの視点で捉え、1年間かけて研究し、組合員の方々へ営業支援となるようにまとめて研究発表するものですが、昨年度は新型コロナ感染症の諸問題による影響で開催することが出来ませんでした。そしてまだまだ感染症問題の解決には時間がかかりそうな状況の中、今年度の分科会発表会はリモートによる開催となりました。
今回の分科会発表会は会議用アプリZoomを使って行われ、発表会には遠藤県組合教育部長、池田県組合講師会長をはじめ各支部教育部長、講師会講師を中心におよそ50名の方々が参加されました。講師会では、このリモート発表会がスムーズに行われるよう、事前に各支部教育部長と講師会でZoomの通信テスト等を行い、発表会当日には大きな問題なく出席者全員が無事にインターネト上で繋がることが出来ました。
講師会分科会の令和2年度研究テーマは、『3年間のまとめ』という事で、現組合役員の任期の3年間に各分科が設定した研究のまとめとなる内容です。
発表は池田講師会長の、組合価値の損失危機、そして今回の発表会をリモートで行う事となったその経緯についてのプレゼンテーションから始まり、続いて1~4分科の順で以下の通り行われました。
第1分科(トータルマネージメントプロデュース)は「お客様との新しい繋がり方」と題し、このコロナ禍における予約制のメリットと、それぞれのサロンの形態に適した予約制の取り入れ方の提案についての発表でした。
第2分科(カット)は、「マスクの似合うメンズヘア、成ろうマスクイケメン」と題し、これからしばらくは手放すことが難しいマスク、その多くのマスクの中から似合うマスクの選び方、またそれを付けた時に見栄えのするメンズスタイルの提案をしました。第3分科(スタイリングケミカル)では「コロナ禍に向けたカラーの時短提案」をテーマに、三密を避けるために有効な施術(カラー)の時短を、どの様にして行っていくべきかと言う内容の発表でした。 第4分科(トータルエステ)では、「新たな日常の肌トラブルケア」と題し、コロナ禍でのマスク着用における肌トラブルの現状とその対策について、また個々の免疫力アップを図るための「整膚」という肌をつまむ施術についての発表があり非常に内容の濃い発表でした。 尚、第4分科では発表会のために整膚Tシャツ(下の画像)をあつらえたのですが、残念なことにそれを着ての発表はできませんでした。
今回は第1~第4のどの分科もネットを使ってのリモートを中心に発表の準備をして来ました。また会議用アプリZoomの機能もよく研究しレベルの高い発表でした。
新型コロナ感染症の諸問題はまだまだ収まりそうにありません。人と人とのコミュニケーションを断ってしまうと言う点で新型コロナ感染症は非常に恐ろしい病気です。特に組合員同士のコミュニケーションをベースに成り立っている理容組合にとって、この感染症は大きな脅威です。しかし何もしないでいてはこの感染症にいい様にやられてしまいます。発表会冒頭の池田講師会長のプレゼンテーションの中にもありましたが「コロナだから何もしない」では多大な組合価値の損失を招き、組合の崩壊にもつながりかねません。どういう形であれコミュニケーションを取り新型コロナ感染症に打ち勝たなくてはなりません。そういう観点からも今回この様にリモートではありますが組合の教育部事業を行えた事には非常に大きな意味があるといえます。
今回のリモート発表会が組合活動再始動への大きなきっかけとなればと思います。