理事研修会報告
平成27年度 理事研修会 「地震防災について」学ぶ
10月13日(火)午前10時30分より、理容会館5階ホールにて平成27年度理事研修会を午後から開催される理事会を前に全理事と多くの組合員も参加し開催した。今回のテーマは「地震防災について」で神奈川県安全防災局安全防災部災害対策課 計画グループの横森和幸氏を迎え、話をしていただいた。
はじめに船津理事長が挨拶し「今回のテーマは地震防災についてであります。災害対策委員会でお話していただいたが組合員の方にも関心が高く、大変良いお話なので理事の方々にもぜひ、聞いていただきたい。また、大規模災害時緊急連絡網の整備を支部長にお願いしているところです。」と述べた。
石井総務部長より、県職員の横森和幸氏の紹介の後、「神奈川県で想定される地震について」「自助の取り組みについて」「帰宅困難者への支援について」説明された。
神奈川県で想定される地震については、①地震発生の切迫性が高い地震、②法律により対策強化地域の指定になっている地震、③地震防災戦略・地域防災計画・中央防災会議等の対象になっている地震が、想定地震の本対象になっており、地震の大きさや発生率、想定される被害について説明された。阪神大震災の発生時の映像がスクリーンに映し出されると参加者から「わー」と言う、驚きの声が上がった。地震に対して何も対応できないという現実があった。次に自助の取り組みについては「自らの命は自らが守る」ことが基本で災害復旧までの3日~5日間、自活するための備えをすること、避難場所や避難所の確認や家族防災会議を開くことなど地震防災チェックシートを見ながら説明を聞いた。続いて帰宅困難者支援について9都県市で取り組んでいる「災害時帰宅支援ステーション」について説明され、神奈川県理容組合の取り組みに対してお礼の言葉があった。「地震防災チェックシート」や地震災害対策推進リーフレット「かながわけんみん防災カード」「かながわキッズぼうさいカード」を作成している。また、参加者が一斉にそれぞれの場所で①「DROP!:まず低く!」②「COVER!:頭を低く!」③「HOLD!:動かない!」など安全確保行動を1分間行う行動訓練「かながわシェイクアウト」の実施など、神奈川県で行っている対策について説明された。
日頃から家族で防災について話し合い、情報を共有し、災害が発生してから最低3日間、自活できる水や食料などを備えること。身近なところで災害用の笛や携帯用懐中電灯を携帯し、被災した家族の捜索や確認の為の「家族の写真」を持ち歩くことから実行してくださいと呼びかけられ、質疑応答後、研修会を終了した。
- 神奈川県地震被害想定調査結果は神奈川県のホームページで公開されている。「神奈川県地震被害想定調査 結果」で検索
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