<7月27日知事メッセージ・神奈川県対策本部会議資料>
知事メッセージ
コロナ感染の急拡大が続いており、このままの状況では、病床のひっ迫が現実のものになる懸念があります。
そのため、県は、昨日、病床の確保フェーズを「4」に引き上げ、医療提供体制を強化しました。
しかし、今の感染急増が継続すると、それでも対応しきれない状況にもなりかねません。
県では、すでに、現在はコロナ患者の外来や入院を受け入れていない医療機関に対して、患者を受け入れていただくよう要請を行っているところですが、改めて、私から強くお願いします。
今、重要なのは、これ以上の医療のひっ迫を何としても避ける事です。そのためには、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方に、医療資源を集中することが必要です。
すでに医療機関の外来窓口は、発熱等の症状がある方や、感染の不安がある方の対応に追われ、優先して治療すべき患者の対応に手が回りにくい状況になっており、この状況を改善することが急務となっています。
本県は、抗原検査キットでセルフチェックをして、医療機関を利用せずに自宅で療養していただく「自主療養届出制度」を、全国に先駆けて運用しています。
そこで、高齢者などのハイリスクの方を除き、県民の皆さんには、感染が疑われる場合は、先ずは、この「自主療養届出制度」の活用を検討していただきたいと思います。
ただし、自主療養中に、高熱が続く、肺炎の症状がでるような場合は、速やかにコロナ119番で相談するようお願いします。
あわせて、企業や学校・保育所などでは、従業員や児童生徒から「自主療養届出制度」による届出がありましたら、証明のための医療機関の受診は求めず、休暇を認めていただくようお願いします。
また、感染者を少しでも減らすことも重要です。県は、社会経済活動との両立の観点から、現時点では、行動制限の要請は考えていませんが、それは、感染防止対策を取らなくてよいということではありません。
県民の皆さん、一人ひとりの感染防止対策が、感染拡大を回避するための鍵となります。
熱中症に留意したうえで、適切にマスクを着用することや、換気の徹底をお願いします。
また、大人数、長時間の飲食を避け、会話する場合はマスクをする、マスク飲食の徹底をお願いします。
さらに、こうした基本的な感染防止対策と合わせて、若い方は、御自身だけでなく、家族、友人、高齢者など、大切な方を守るためにもワクチンの3回目接種を、60歳以上や基礎疾患のある方等は4回目接種を、積極的にご検討いただくようお願いします。
県は、新型コロナから県民の皆さんの命を守る医療提供体制の確保に万全を尽くしていきます。全ての医療機関、全ての県民の皆さんの総力を挙げた取組により、この難局を乗り切りたいと思いますので、ご協力をお願いします。
令和4年7月27日
神奈川県知事 黒岩 祐治
「第63回新型コロナウイルス感染症神奈川県対策本部会議資料」現在の感染状況への対応について
・新型コロナウイルス感染症神奈川県対策本部会議資料・動画
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/bu4/2020kiki.html
・感染防止対策取組書及びLINEコロナお知らせシステムについて
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/0101